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100年の恋
2008年 06月 01日
湖畔を取り囲む木々が、より一層とその深みを増した5月の最終日。
僕の視界に入ってくる広葉樹の深緑色は強風にあおられて左右に激しく揺れ動いていた。 その光景は、まるで移り行く四季の旋律を奏でる管弦楽団のストリングスの動きのように 規則正しく、そして大きく波打つかのようにも見えていた。 それにしても、強風と低温に泣かされた1日だったのかもしれない フォルスキャストを繰り返すフライラインは自分の意図としたポイントまで到達できず 挙句の果てには、何度フライラインで自分を鞭打ちそうになった事か、 まあ、こんな状況は何時もの事。 小春日和で最良の条件が重なったことなんて、フライフィッシングを始めて 今まで何度あった事か? そう、自然界での何かに挑むという事は、 条件を選んではいけない事なんだろうけど、釣れないとついつい条件のせいにしてしまう 情けない自分の時が多いのだけれども。 先週に引き続き、大きなブラウントラウトとの出会いを求めて今週もまた 足を運んでみたけれど、いつもなら優しく語りかけてくれる小鳥達の声も 言葉では言い表せない、激しい風の音に遮られ聞くことは出来なかったんだ。 だけど、時々低空飛行で僕の前を通過したかと思うと近くの倒木で一休みしながら こちらを向いて何か囁くように語りかけてくる小鳥達もいて、この寒さでも少しは癒された 気持ちにもなれたような気がしたんだ。 アタリの遠い1日だった。 意味不明のショートバイトは数知れず・・・小型のブラウントラウトやアメマスは 少ないけど、僕のフライに食いついて来てくれたけど、アンチリバースのリールを 逆転させてくれるような、スピード感のあるブラウントラウトとの距離は遠かった。 100年の恋も冷める・・・なんて言葉もあるけど、100年の恋も叶う・・・という言葉が あっても面白いのではないだろうか・・・ この湖に通いだして、足掛け7年。 始めて来た時に掛かった、とても大きなブラウントラウトへの思いが忘れられなくて 今年も何度足を運んだ事だろうか? そんな思いはそう簡単に叶えられる事が ないから、惜しげもなくここへ足を運んでくるんだろう。 100年なんて現実的に通えるわけは無いんだけど、その夢へ希望だけは捨てられない。 3xのフロロカーボンのリーダーの先端には#8フックに巻いたビーズヘッドにコック・デ・レオン を八ックルとテールを使ったニンフ系を結び、その後ろ50cmには#12フックに巻いた 黒のボディーのビーズヘッドのマラブー系のフライを終始使った。 理想から言えば、後ろに結んだフライにサカナが掛かるのだけど、どういう訳か 人気のあるのは前に結んだコック・デ・レオンのフライだけだった。 分厚い鉛色の雲の切れ間から、断続的に太陽の光が湖面に差込み出したのは 釣り始めて4時間以上も経っていたことだろう。 これで一瞬でも状況が変わるかも知れない・・・そんな期待感を抱きながら 僕は深場から浅場への駆け上がり付近にポジションを取った。 ガッ!というショートバイトと右手薬指がラインを押さえたのは同時だったんだろうか・・・ ロッドをとうして伝わってくる重量感とスピードには、大きなブラウントラウトかも 知れないという期待感は高まり、アンチリバースのリールは低く唸り続けた。 20inにはわずかに届かなかったけど、赤の斑点が鮮やかでアブラビレが 赤く縁取られたブラウントラウトは美しく輝いて見えた。 100年の恋に到達点なんて、きっと無い事だろう。 この綺麗なブラウントラウトに会えて 僕はそんな風にも思えてきた、でも寒さで止まらない鼻水が流れ続けた顔を もしも僕の連れ合いが見たら、100年の恋も冷めちゃうのかもしれませんね。 綺麗なブラウントラウトと森の美しい香りに包まれる湖にて。
by flymagic
| 2008-06-01 19:15
| ブラウントラウト
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