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秋雨と一つの赤斑点
2007年 11月 12日
気まぐれな秋の空は、ちょっとご機嫌斜めのようで
冷たい雨は降ったり止んだり。 日曜の朝は、昨日の土曜日よりは暖かいようだけど この時期のフロートの釣りは、寒さと水の冷たさが厳しかったりする。 ここは、家から1時間で行ける近くの湖 ホントなら、土曜日の釣行が体力的にも理想的なんだけど 金曜の夜は、すっかり月光グリーンのライブで帰宅が遅くなってしまった。 その熱狂的とも言えるライブで、僕の耳は今でも耳鳴りが続いてるありさま・・・ アブラビレに赤の斑点が1個だけ目立つブラウントラウトに出会えたのは フロートに乗って5投もしたであろうか、その瞬間は、あっけなく訪れた。 50cmオーバーのブラウントラウトから見放される事、まる2年間。 2004年シーズン以来、2005年、2006年シーズンと50cmオーバーの ブラウントラウトは僕のみならず、友人達も誰も釣っていない。 2007年シーズンも残りわずか、今日で釣れなかったら まる3年間大きなブラウントラウトから見放される事になる。 この時期は、絶対ここに大きなブラウンが付いている と、過去の経験を糧に真っ先に入ったポイントで、釣り始めて数投もしないで #6フックに巻いた悪魔のフライにアタックしてきたのは 50cmをちょっとだけ超えたオスのブラウントラウトだった。 ワニのような厳つい顔つきに、アブラビレに1つだけ付いていた赤の斑点が印象的だった。 まる二年間の沈黙、足掛け3年間の長かった沈黙を破った1尾でもある 大きなブラウントラウトと言えば、70UPや中には80cmオーバーなんて モンスターサイズも支笏湖やごく稀だけど、ここのフィールドでも釣果があるけど やはり現実的でないというか、僕の技量ではそこまで行くはずも無い。 僕が大きいブラウントラウトと述べているのは、20in そう50cmオーバーのブラウントラウトの事。 この壁は年々高くなり、そう簡単には釣れないのは釣行のたびに身にしみていた 僕は一つの目標を達成した充実感で満ち足りていた。 今日の1尾目が50UPということで、 今日はこれ以上のサイズは、マズ出ないだろうと自分が1番良く分かっていた 最初にこんなサイズを釣ってしまうと、今日一日の集中力を持続させるのも一苦労だった。 もう釣れなくても良いという訳では無かったけど、 やはり後が続かない、同行の友人も昨日に支笏湖で73cmというモンスターブラウンを 釣ってしまったので、今日はロッドの曲がる回数も少ないようだ。 釣れない時間帯が1時間・・・2時間と何も無く経過する フライを交換したり、タバコに火をつけて気分転換したりするが、左手に持つシンキングライン からの反応は、依然として何も無い。 何時間が経過しただろうか、久しぶりに結んだ#10のヘヤーズイヤーニンフを 浅瀬の水草の生えてるポイントへ投じて1投目の目に、僕の緊張感はグンと高まった。 今日2匹目のブラウントラウトは、ニジマスと同じように激しくジャンプした 小型のブラウントラウトならば、ジャンプも珍しくないが こいつも、けっこう良いサイズのようで重たくトルクフルな突進がディスクドラグのリールを 激しく逆転させていた。 2匹目は50cmには僅かに満たないサイズであったが、 フックラと太っていて重たいブラウントラウトであった。 もし仮に、このブラウントラウトがファーストヒットであったならば 十分に満足出来るサイズだったと思う。 今日の釣りはお昼過ぎで止めようと、同行の友人と決めていた 時刻も正午を少し過ぎ、2匹しか釣れないが十分にその内容に満足していた その時、上流粋で何度もライズを繰り返すブラウントラウトを発見してしまった。 さっそくライズポイントへ急いだが、到着前にライズは終わってしまった しかし、湖底を観察すると底には水草がたくさん生い茂り、 ブラウンはその中に潜んでいると推測した。 元のライズポイントへ目掛けて一投目 リトリーブ2回で快心のヒット 捕食のスイッチが入ってるブラウンは元気が良い 何度も何度もジャンプして抵抗する様は、まるでニジマスが掛かっているのかと 勘違いするほど、素晴らしいファイトであった。 メジャーを当てると、ジャスト40cm。 今日の釣りを締めくくるのには、納得の1尾 秋雨の中のフロート、正味4時間半の釣り そんな中で、出会えた3匹のブラウントラウト この湖も、数年前のように僕達の歓声でいっぱいになるような 豊かな湖へと向かう事を願わずにいられない。 そしてまたいつの日か、ここで20inのブラウントラウトが 僕のロッドをグングンと曲げてくれる事を楽しみに待つことにしよう。
by flymagic
| 2007-11-12 00:04
| ブラウントラウト
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