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気ままにキャスト
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北海道札幌市在住akaのflyfishingの気ままな話やフィールドの中で感じた事,思った事を気ままに綴ります。
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欲張り病
カーテンの隙間から、ストロボのような青白い光が断続的に差し込む
嫌な予感がして目が覚めると、デジタル時計は午前1時30分の表示
リビングに出て外を覗き込むとバケツをひっくり返したかのような物凄い雨

後30分で友人が迎えに来る
3週連続で、今日もお気に入りのニジマスが釣れる湖に遠征である

雨は我慢できるが、雷はヘタすると命取りにもなる
行くか行かないか、迷ったが行って見なければ気がすまない
きっと遠くはなれた、その湖はそんなに雨が降ってないかもしれない

根も葉もない根拠を自分の都合の良いようにこじつける
ああ・・・なんて釣り人は欲深いのだろうか・・・

日曜日は仕事、土曜日しか無い休日という要因もあり、
諦めるという事を知らない僕達は雷雨の中、車を走らせ峠を幾つも越えていった

車のワイパーは休む事無く動き続けた、途中コンビニに立ち寄り、爆竹を購入し
ヒグマとの遭遇を回避する事を考えていた

この天気じゃ、釣りになるかどうかも分からないのに
備えあれば憂いなし、と言い聞かせながらも自分の能天気さには、自分でも呆れてしまう
欲張り病_e0035597_19585487.jpg

湖に降りる林道には、すでに数台の車が停まっていた
釣りを諦められなかったのは、僕らだけでは無かったようだ

相変わらず、分厚い雨雲はこの湖の上空に居座り
雨は止む気配も無く、バラバラと激しい音を立てて森めがけて降り続けていた

傘をさしながら、釣りの準備をする
幸運にも雷はこの近辺では1度も鳴らず、雨に打たれずぶ濡れになる事を覚悟さえしれば
きっと今日も元気なニジマス達に合える事だろう

降雨による水温の低下、流れ込みからの濁りの流入、水生昆虫の低活性・・・と、
雨の日は条件が悪い事ばかりだ

しかし、フロートに乗ってロッドを振ったのならばボーズは許されない
岸から釣る方法より数段有利なフロートの釣りでの僕自身で決めたルールとケジメ

さあ!今日も頑張るぞ~!と意気込んでフィンを漕ぎ沖へとフロートを向かわせた
欲張り病_e0035597_19573298.jpg

初めてここを訪れた時は曇り空で無風、釣果は30匹程

先週は朝のうちは濃霧で湿度も高く、日が高く昇ると夏の太陽が激しく照りつけた
俗に言うピーカン、しかし風は強くキャストしずらい状況、釣果は10匹程

そして今日は大雨、3回ともまったく違う状況下で
どのような結果になるのか、とても楽しみである
欲張り病_e0035597_20161651.jpg

#10のビーズヘッドマラブーをテンポ良く岸際へと投げ続ける
ユックリとスローなリトリーブを繰り返すが、ニジマスからのコンタクトも何も無い
今日の岸際は回遊コースになっていないようだ、
岸からもう少し離れて同じ事を繰り返すと、自分のスグ手元で今日初めて
ニジマスがフライを銜えた。 開始から30分も経たない出来事だった
欲張り病_e0035597_19591269.jpg

釣れた場所では釣れなくなるまで移動しないで釣りあさる
ここでは、ワンキャストワンヒット3匹のさほど大きくないニジマスに出会えた

岸に対して同じ間隔を開けて横に移動しながらフライを打ち込む
ガンガン!と鋭いアタリがあるがフッキング率は低いようだ
#10のビーズヘッドマラブーを手に取り、長めに巻いたテールをむしりショートテールにする

ちょっとむしり過ぎたかなと思うくらい不恰好になったフライはニジマス達に
とっては食いつき易いサイズになったようだ
フッキング率はかなりの確率で上がり、場所によっては入れ食い状態になる。
欲張り病_e0035597_19593495.jpg

それにしても、ここのニジマス達はみんなスタイルが良い
頭が小さめで程良いくらいの体高があり、全てのヒレも大きく均整が整っている。 
餌取りがヘタなニジマスや貧養湖の虹鱒は
痩せてる事は拒めないが、体に対して頭が異常に大きかったりする
ここでは、そんなニジマスには出合って無いがホウライマスの方が
幅広の固体が多いと感じている
泳ぐスピードが速いとホウライマスの方がハンターとしての能力が高いのだろうか
欲張り病_e0035597_21521363.jpg

朝一で今日の釣りをスタートした時よりも、濁りが激しくなってきた
場所によっては、まるで雪代の中で釣りをしている感覚になる

当然、アタリも遠のき釣れない時間帯が続いたたりすると
良好だったフライが見切られてるのかと不安になり、また色んなフライを試したくなる

チャートリュースカラーの悪魔のフライ
濁りのある時にはいつも良い結果へと導いてくれる、頼りになるフライ

時間はもうすぐ、今日の釣りを終了すると決めていた午後1時になる
濁りと真水の境界線をトレースする悪魔のフライに
ラストを締めくくる今日22匹目が喰いついた

夏が終わる頃、またこの湖を訪れてみよう
きっと、これから水生昆虫や陸生昆虫を鱈腹食べて
もっと大きなコンディションの良いニジマスやホウライマスに会えるかも知れない

ああ・・・また僕は自分の都合の良いように釣りをイメージしている
秋になったら1匹も釣れないかも知れないのに・・・
でも、この欲深さは釣りをやってるうちは直らないだろうなぁ・・・
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岸に上がり帰りの支度をする頃には
南の空はかすかに雨雲が切れ始め、か弱いながらも夏の日差しが差し込み始めていた・・・
が、車に戻る直前にはスコールのような雨が再び降り始め
僕らは自然のシャワーを浴びながら着替えと後片付けをするハメになってしまった。

帰りの車中は湿度100%、下着は家についても乾いてなかった(笑)。
by flymagic | 2007-07-29 22:14 | flyfishing