渓に響き渡る重低音のロングトーン、航空機の雑音にも似た低い唸り声・・・
飛行機でも飛んでるんだ、自分に言い聞かせflyfishingに集中して
現実から目を逸らそうとした。、その時、風向きが変わった・・・その鼻を突くような獣の臭いで
僕は現実を目の当たりにする事になる。 ヒグマが藪の中から威嚇してる事を。
ニュースや雑誌などでヒグマに遭遇したときの対処法を他人事の目で見ていた僕が
現実に遭遇する。ヒグマに遭遇した時にはどーしろ!こーしろ!とウンチクを述べる方が
いらっしゃいますが、その方はヒグマに遭遇した事があるのですかね?
現実を目の当たりにした時、どれだけの人が冷静にウンチクを実行出来るのか?
ゴミをあさったり、農作物や家畜を狙ったりと異常なヒグマは人間の臭いに馴れてしまってる。
異常なヒグマを作らないことが最も大切だと思う。
ゴミをフィールドに置いてきたり、釣り人でも切れたラインやリーダーの袋など、この位
大した事無いと思ってもヒグマはその臭いで人間にメリットを感じるだろう。
川から上がるまでヒグマは僕の後ろを付いてきてた、唸り声は同じ距離を保ったままだ、
唯一の救いは僕がヒグマを目にしなかった事、ヒグマは僕をじっと見ていたが・・・
背筋が凍りついたが、冷や汗は止まらない、全速力で逃げたかった。
flymagic field photo report