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気ままにキャスト
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北海道札幌市在住akaのflyfishingの気ままな話やフィールドの中で感じた事,思った事を気ままに綴ります。
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掴めない波と跳ねるウサギ
2月最後の週末、仲間達と週末の釣行を予定していたが
生憎、仕事が詰まっていて日曜に出勤して仕事をしなければならなくなってしまった。
金曜の週末予報では、土曜日は前日までの春のような陽気から一変して
真冬に逆戻りのようだ、僕が出勤する日曜はまたしても好天に恵まれ波も風も穏かで
絶好のフライで狙う海アメ日和といった予報が出ていた。

当然、仲間達は日曜に釣りに行こうと誘いをかけてきたが
なんという皮肉な事か、残念ながら海アメ日和の日曜には行けないと断った。

まあ、日曜出勤を決断したのは僕自信なのだけど、週末予報を見ては
何とか都合をつけて土曜日に仕事が出来ないかと目論んだが、
これも、叶わぬ現実となってしまった。

さて、じゃあどうする・・・?
土曜日しか行けないのだから、潔く強行出撃して海の藻屑と散るか・・・
それとも、今週は釣りを休んで家でノンビリとした休日を過ごすか・・・?

土曜日の最高気温は-2℃、波3メートル、風速10メートル前後・・・
ルアーならともかくフライで釣るには天文学的数字のようだ・・・・
掴めない波と跳ねるウサギ_e0035597_2045229.jpg

しかし、この最悪の状況の島牧に一人で来てしまった。
午後からは少しだけ回復に向かう予報が決め手だった。

到着したのは、午前9時を回っていたが島牧海岸は平日よりも釣り人が少ない
当然か、あの予報を見ては普通の神経の釣り人は来るわけが無いよね。
込んでる海岸よりはマシだけど当然フライマンの姿は確認できず
比較対象とする事が出来ないので、状況も掴みずらい。
まずはレストハウス前から観察するが浜に立てるようなお話じゃない! 
とりあえず立てるのは18番の生コンよりぐらいなものか。
生コン裏やエネオス裏はテトラまで波をかぶり波飛沫が霧となって風景が霞んで見える。
意を決して、18番に入ろうかなと車から降りて状況を見ようとしたら
突然、猛吹雪になり釣りは不可能となった。
しばらく、車の中で待機するが晴れたと思って車外に出た途端に又しても吹雪き・・・
18番も案の定、ウネリが強く波足も長い・・・当然、フライマンの姿も無い。

やっぱり、来なければ良かったかなと後悔するが来たからには釣ってやろうじゃないか!
車に乗り込み、千走の横砂浜に入る事にした。
漁港の壁とテトラの間を狙う作戦に出た、しかし真正面の強風にキャストする事すら出来ず
に数十分で撤収してしまった。 ロッドも立てれない強風では釣りが成立しない。

それ以上に、寒すぎる。

先週、好調だった浜に移動する事にした。
もし、ここがダメだったら諦めて帰ろうと決めていた。
掴めない波と跳ねるウサギ_e0035597_20461445.jpg

浜に着いた僕は土手の上から波足のできるだけ少ない所を選んだ
しかし、午後近くになっても北西の強風は一向に弱まる事は無くたたき付けるように
吹き荒れていた。
浜に降りてスグに高波の洗礼を受けてしまった・・・胸まで波に浸かりグローブも
ずぶ濡れ、それが氷点下の気温と北西の強風が一気に体温を奪った。
もう寒くて我慢できない状態だ、離岸流らしきポイントでラインを落としても
何故か今日はテンションがかからない、12番のラインは3番のラインかと思うくらい軽かった

これじゃ、釣りにならない。
車に戻り、ヒーターで濡れたグローブと冷え切って真っ赤に腫れ上がった手の甲を暖めた

1時間も釣りをしていないのに、凄く疲れた。
暖かくなった体に睡魔が襲い掛かってきた、少し眠ろう。

目が覚めたフロントガラス越しに見える視界には、晴天の青空が広がっていた。
チャンスかも知れない、強風も気持ちの持ちようだが少しは落ち着いてきたようだ。

グローブもすっかり乾いていた、ここでテンションのかかりを良くするために
タイプ6のリーダーを装着して、フライもテンションがかかり易いフライを結んだ。

浜に降りて、波足の短めで駆け上がりの近いポイントを叩き続けた。
しかし、今日の波は不規則というかグチャグチャというか、100人編成のオーケストラで
合奏の前に全員が勝手にパート練習をしてるかのような、前後左右から波が入ってくる感じ。
終始ラインが軽く感じる日だった。

今日はとうとうダメな1日で終わるんだろうな・・・もう、諦めて帰ろうか思っていた。

強風がひと時だけど止んでいた気がする、ターンしたフライは波が崩れて
一面フラットになった水面に着水した。
数えるほどしかなかったテンションらしきものがかかったと思う。

リトリーブする手が止まってからは、頭の中が真っ白になった。
掴めない波と跳ねるウサギ_e0035597_20454133.jpg

どうして釣れたのか、どうやって釣れたのか、まったく分からない1尾だった

まだ群れがいる、そう思い1枚だけ写真を撮って即リリースしてキャストを開始した
それから、数十投したか覚えてないが海アメがヒットした。
長い波足に浜に上げるタイミングを邪魔されて2匹目はバレテしまった。

掴みどころの無い今日のグチャグチャの波、どうして釣れたか理由が分からない海アメ。
今日の海アメ釣りは、よく分からない状況で思いどうりの釣りが出来なかった。

それをあざ笑うかのように、遥か沖ではウサギが元気に跳ねていた。
by flymagic | 2007-02-24 20:46 | 海アメ