8月とは思えない程、寒い日曜日だった。
前日の土曜日に友人達がオホーツクへカラフトマスを狙いに行ったけど
群れの薄さは先週と変わらず、苦戦を強いられたようだった。
日曜日しか休みの無い僕にとっては選択の余地は無く、遥々釣れてないオホーツクへと
行き気にもなれず、かといって淡水の釣りへ切り替えれるほど柔軟性も持ち合わせて
いない僕は、家にこもってバイスに向かい窓から見える街路樹が、強風に煽られるのを
見ながらひたすらタイイングに没頭する事にした。
先週のオホーツク釣行でロストしたカラフトマス用のフライを巻き始め、
フライボックスが満タンになったら、秋から始まる極東のアメマス用のフライを巻きだした。
僕の頭の中は、昨年の秋の極東と、今年の春の目を覆いたくなるような光景の極東に支配されだしていた。 良い事も有れば、悪い事もある、自然を相手にする遊びなんだから仕方が無いけど、せめてタイイングをしてる時は、良いイメージを浮かべてフライを巻きたいものだ。
ちょっと気が早いかもしれないけど、カラフトマスの釣りが終わると、いつも思う事は、
年末の海アメの季節が、あっという間に来てしまうと言う事なんだ。
だから、充実した釣りがしたいから秋の極東、初冬の十勝川用のフライは、その釣りが
始まる前に巻き貯めておきたい。
そう、僕の秋の釣りはフィールドに行かなくても、もうすでにバイスの前で始まってるんだ。