使い込んだ道具が渋くて好きだ、幼い頃、大工さんが「これが使いやすくて良いんだよ!」
自分使ってるノミを僕に見せて彼は自慢げに答えてくれた。
それは、削り込んで極端に短くなってグリップも真っ黒になったノミ。
僕のフロートの座面が以前から少し破けていた、気が付くと前より亀裂が大きくなってきた。
このままほっておくと座面が抜けて、水中へと落ちてしまうかも・・・
材料を買ってきて修理にする事にした。使用していないグラベルガードを切って
ウレタン性接着剤で貼り付けてみた、今回使用した接着剤は3M社製の2液混合タイプ、
30分もしないで完全に硬化した、これで多分大丈夫だと思うが・・・・
すでに5年間も使ってるフロート、そろそろ、新しいフロートに交代させても良いのでは?
でも、新しいのは買う気になれない、自分としてはこのくたびれて色褪せたフロートが何より
かっこ良く見えてしかたが無い、愛着があって手放せないしもっと使いたい。
自分が散々使い込んだ道具には色んな思い出が込められてる、正に自分の分身同様。
「まだまだ、現役で頑張ってもらうからな!」とフロートに呼びかけながら
修理している貧乏性の自分がいた。 あの、今はすでに引退してるであろう大工さん
のプライドに負けないように・・・